From : 田渕裕哉(2012/03/14 07:11:12)
おはようございます。今朝も快晴の千葉からです。
今年は花粉は少ないですが、この花粉症を感じると私は春を感じます。
今朝、散歩したとき、花粉でくしゃみをして、それを感じました。
梅のつぼみも大きくふくらんでピンク色の花を咲かせるのを待っています。
長生きの基本になるのは、もちろん健康です。
この健康を保つために、どうしてもクリアしなければならない関門が
メタボリックシンドロームです。
実はメタボには診断基準というのもがあります。
まず必須項目に「ウエストのサイズ(腹囲)」が挙げられています。
男は85センチ以上、女は90センチ以上です。
次に選択項目として、メタボの「三高」が挙げられています。
三高といっても「高身長、高学歴、高収入」ではありません。
もっと怖い「高脂血症(脂質異常症)、高血糖、高血圧」がメタボの三高です。
このうち2項目以上を満たしている人がメタボリックシンドロームと呼ばれるわけです。
これらに隠されているメッセージとは、次の通りです。
ウエストが太い → 食べ過ぎ。
高脂血症 → 脂の摂り過ぎ。
高血糖 → 砂糖の摂り過ぎ。
高血圧 → 塩の摂り過ぎ。
このようにとらえると、メタボの意味がずっと明確になります。
メタボとどう向き合えばいいのか?
一つひとつの項目の問題点について検討していけばいいのです。
まずは「ウエストが太い」、つまり「肥満」について考えます。
あなたは「ちょっと食べても太ってしまう」と悩んでいませんか?
これは考え方によっては悩む必要はありません。
なぜなら、このことは人類の進化の証しであるからです。
どういうことかを説明しましょう。
30万年に及ぶ人類の歴史は「飢餓(きが)」との闘いでした。
次にいつ食事にありつけるか分らないため、
食べられるときに栄養を蓄えておかなくてはならないわけです。
そこで、少し食べただけでも脂肪が蓄えられる
栄養効率のよい者だけが生き残ることができたわけです。
このときに働いていた遺伝子を「倹約遺伝子」と呼んでいます。
つまり、私たちは「ちょっと食べれば太ることのできる」
飢餓に強い人類の子孫であると考えることができます。
そう考えれば「そんなに食べていないのに太ってしまう」理由が
見えてくるのではないでしょうか?
メタボ、メタボとネガティブに言いますが、体に脂肪を蓄えることができるのは、
実は進化した人類の証しであるとも言えるのです。
もちろん、倹約遺伝子がある私たちが好き放題に食べていったらどうなるでしょうか?
脂肪がどんどん蓄えられ、体は巨大化して身動きが取れなくなりますね。
これではとても生きてはいけません。
そこで、私たちの体は「適応」を始めます。
いくら食べても太らない体になるわけです。
明日に続く。
田渕 裕哉
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