From : 田渕裕哉(2012/03/15 07:56:40)
おはようございます。今朝もいい天気の千葉からです。
昨夜は、千葉で大きな地震がありました。短かったですが、かなり揺れました。
余震のなく、被害もなかったのは良かったですが、備えは大事ですね。
改めて、72時間キッド、水と食料の貯蔵、家族との連絡などをチェックしました。
昨日は太ることは人類の「進化」の証しであるという話をしました。
そして、逆に太って身動きが取れなくならないように「適応」を始めると言いました。
この、いくら食べても太らない体になるという「適応」は、
実は「糖尿病」と呼ばれる状態なのです。
病気をただ悪いものと捉えている人には分かりにくいかもしれませんが、
糖尿病は環境に適応した結果として現れるものと考えることができます。
実は「進化」と「適応」のバランスが非常に大切になってきます。
何万年もの長い時間をかけて、環境に適した遺伝子を持った者だけが生き残る、
これを「進化」と言います。
一方、一人の人生の中で、遺伝子の変化とは関わりなしに環境に適した体質を手に入れる、
これを「適応」と言います。
アフリカのサバンナで暮らす人たちが5.0の視力を持っているのは、
ライオン以上に視力が良くなければライオンに食べられてしまうからです。
これは「進化」の証しと言えますが、
彼らにパソコンを与えて一日中、仕事をさせれば、やがて近視になります。
ただ、それは目が悪くなったのではなく、近くが見えるように変化したのです。
これが「適応」に当たります。
では、糖尿病が飽食に対する適応であるなら、症状が進むことで、
なぜ目が見えなくなったり、手足の先が腐ったりという合併症が現れるのでしょうか?
目や鼻や耳は感覚器で、エサを見つけるための器官の一つです。
また、手や足は運動器官で、
こちらもやはりエサを捕まえるための器官として機能するものです。
自分でエサを捕まえなければならない動物たちは、こうした器官がとても発達しています。
しかし、ニワトリのように人間に飼われていると、やがて飛べなくなってしまいます。
これと同じで、人は嗅覚も視力も退化してしまいました。
手足も衰えました。
本来の空を自由に飛べる鳥ではなく、
ニワトリのイメージが人間の未来の姿なのかもしれません。
そう考えれば、糖尿病こそが、飽食に対する進化であり、
適応の結果であることが分かると思います。
体は悪いことをしているわけではなく、自らを生かすために働いているわけですから、
うらめしいと思っても仕方ありません。
それがいやだというのなら、やはり食べ過ぎ、飲みすぎを避け、
飽食の適応が進まないように対処していくべきではないでしょうか?
そのために大事なのは、自分の体が今、どんな状態にあるのかを把握するということ。
「己を知る」ことです。
田渕 裕哉
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