ゾロ・サークル6.

From : 田渕裕哉(2012/04/21 07:47:19)

おはようございます。今朝も曇り空の千葉からです。

今日は、これからボーイスカウトの集会に出席します。
ボーイスカウト千葉26団の育成会長をしています。
これでも以前、ボーイ・カブスカウトの副長をしたことがあります。

自己管理ができない大学生のお話です。

この学生の部屋は消防署の点検で引っかかりました。スゴい部屋です。

いつのものとも知れぬピザの空き箱、空き瓶、新聞紙が散乱し、
本の山が半分崩れかけていて、その部屋が出火元になる懸念だけでなく、
緊急の際に彼自身がこの部屋から速やかに脱出できない可能性があると言います。

少々の散らかりは「秩序ある混沌」として認められるかもしれないが、
彼のだらしなさは、変わっているという域を超えて病的でした。

彼は自分の生活をきちんとしたいと思わないではなかったが、
この途方もない混乱を何とかすると考えただけで気持ちが萎えてしまうのでした。

そこで「ゾロ・サークル」を描くことから始めることにしました。

文字通り、円を描いたのです。

机の上に書類が積み上げてある小さな一面を見つけて、
書類の外側に直径30センチほどの円を描きました。

「まずは、ここを片づける」ことにして、
それぞれの書類を適当な場所にしまったのです。

そのあとも一気に机全部を片づけるのではなく、
「明日一日、このきれいになった一画を防衛する」ことに集中しました。
 

つまり、何があってもこの一画に物を置かないという決心をしたのです。

これまでの生活ぶりでは、これさえも難しいことでした。

しかし不可能ではなかったので、
翌日彼は自分が守った一画を見て嬉しそうでした。

さらにその翌日、机の別の一画を選んで同じことをしました。

そして毎日、きれいな部分が少しずつ増えていきました。

それに伴って、彼のコントロール感覚は少しずつ増し、
このプロジェクトをやり抜こうという気持ちも強くなりました。

わずか2週間後、部屋は以前の姿を留めぬほどに片づきました。

小さな成功の円を作り出し、それを少しずつ外側に広げていくことにより、
彼は生活の大きな円の扱い方もマスターすることができました。

本人も消防署も、この結果には大いに満足しました。

あふれかえった受信トレイも基本的には散らかった机と同じで、
この受信トレイの問題は、現代の多くのビジネスパーソンを悩ませています。

どちらの場合も「もの」が生活全般の機能性を牛耳ってしまい、
そのために生産性を損なっていることになります。

もし2ヶ月分の未読メールを処理するとしたら、どうしますか?

まずは昨日までのメールは全部無視して、
新しくメールが来たらそれをすぐに処理するところから始めます。

そのコントロールをすることがスタートです。

田渕 裕哉

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