ビジネス名著から学ぶ教訓6.

From : 田渕裕哉(2013/02/23 06:58:41)

おはようございます。今朝は花粉の舞う千葉からです。

来週2月25日(月)18:30~20:30福岡(天神)にて、
「アンチエイジング・ビジネスセミナー」を開催します。
場所は都久志会館です。参加無料ですので、ぜひ、ご参加ください。

1991年に刊行された『失敗の本質』は経営書ではなく
「大東亜戦争における諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗と捉え直し、
これを現代の組織一般にとっての教訓あるいは反面教師として活用することを
ねらいとした」組織論の本です。

「日本はなぜ戦争に突入したのか」という政治的な分析は、
さまざまな角度からなされてきましたが、敗戦の直接的な原因となった
作戦の意思決定やプロセスに関わる問題を組織論として論じた本は珍しく
ベストセラーになりました。

読み進んでいくうちに、当時の日本軍が抱えていた欠陥や弱点が、
今の日本企業が抱える問題と、あまりによく似ていることに驚かされます。

それは、我々日本人や日本の社会が抱えている根本的な問題かもしれません。

例えば、ミッドウェー作戦、レイテ作戦など6つの作戦を分析した章には、
こんな指摘があります。
 

「日本軍の技術体系は、ある部分は突出してすぐれているが、
他の部分は絶望的に立ち遅れているといった形で、一点豪華主義だが、
平均的には旧式のものが多かった」とし、
その典型として「戦艦大和」を挙げています。

「大和」は、当時としては世界最大の46センチ砲を装備した超大型戦艦であり、
日本軍はこの「大和」で劣勢であった戦局を跳ね返そうとしていました。

しかし、レーダー、偵察機、駆逐艦、潜水艦などの総合的技術体系が
遅れていたため「大和」の巨砲は、ついにその威力を発揮することなく
撃沈されてしまいました。

最近の日本の電機産業で言えば、2000年代後半、
すでにテレビの世界市場で韓国勢に押されてたシャープやパナソニックは、
世界最大級のパネル工場を作る一点豪華主義で劣勢を挽回しようとしました。

しかし、デザインやマーケティングといった総合力が伴わなかったため、
成功には終わりませんでした。

田渕 裕哉

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