From : 田渕裕哉(2017/06/23 07:00:55)
2017年6月23日(金)
おはようございます。今朝はクアラルンプールからお届けしています。
正直に生きることについて以下の言葉は素晴らしいと思います。
「最も厳密な検査に耐えられる人格を持てるように、その生涯が開かれた本として
読まれてもよいように、恐れることも恥じることもないように生活しよう。」
(ジョセフ・F・スミス)
「木を見て森を見ず」という言葉があります。
視野が狭く、目の前のことに囚われていると、肝心な全体を見失うという意味です。
幼い子供がサッカーをすれば、みんなボールしか見ていません。
でも、プロになれば、常にグラウンド全体を視野に入れながらボールを見ています。
物語の世界では、主人公の視野の狭さを、広げてくれる賢者が登場します。
ミステリー小説などでも、退屈な展開が続いていたと思ったけれど、
ある時、全体が見えて「なるほど!」と面白さを感じます。
将棋では、次に打つ一手しか見えていない指し手と、
百手先まで見えている指し手では勝負になりません。
どんな分野でも、狭い視野ではなく、広い視野を持って捉えている人たちの方が、
楽しいし、活躍もするし、問題が減るのです。
それを「大局観」と言います。
冒頭に挙げた「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、かといって
「木を見て、森も見る」だけでは、ただの「視力が良い人」で終わってしまいます。
サッカーで言えば、ボールを見て、グラウンド全体も見て、
というだけなら観客だって、テレビの前でうんちくを言う人だってできます。
では、選手にしかできないことは何かと言えば
「このゲームをどうする意志があるのか」ということです。
大局観とは、未来への意志なのです。
田渕 裕哉
※ 今週の引用文献「PRACTITIONER LETTER Vol081」池田貴将著
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