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サンデル教授の対話術7.

From : 田渕裕哉(2011/12/18 07:32:46)

おはようございます。今朝もいい天気の成田の病院からです。

2012年1月7日(土)10:00~16:00に東京・五反田にて、
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サンデル教授の対話術は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスから
影響を受けたものだと言われています。

では、そのソクラテスがどのように紹介されているか見てみましょう。

「ソクラテスは、問答を中心に活動したため著作物は一つもない。

弟子などが残した著書などによってその言行が伝えられた。

また、ソクラテスの問答は、相手が真理を産み出すために
手助けする方法ともされ『魂の助産術』とも呼ばれる」

ソクラテスの母親が助産師であったことから、
彼自身も次のように述べています。

「ぼくは助産師と同じように、自分では知恵を産めない。

だが、ぼくと交わりを持った者たちは、対話を重ねるうちに、
驚くほど進歩を遂げる。

ぼくから学んで、というわけでなく、
自分自身の力で数々の見事なものを発見し、知恵を出産するのだ。

それをつかさどるのは神の御業だが、ぼくも少しだけ関与してはいる」

素晴らしい謙虚な姿勢ではないでしょうか?

ソクラテスは、自分の力を過信していません。

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サンデル教授の対話術6.

From : 田渕裕哉(2011/12/17 07:00:00)

おはようございます。今朝も成田の病院からです。

全身麻酔の体験は、眠くなってきたと思った瞬間に、
「田渕さん、終わりました!」の声で起されました。

その間、約1時間半。5次元体験でした。
なぜか、その日の夜が長く長く感じました。


対話型講義を行なうにあたって、サンデルは詳細なレジュメ
(メモのようなもの)を用意することはないと言っています。

これはテレビ番組の監修をつとめた千葉大学の
小林正弥教授のインタビューに答えたものです。

「もし、私が自分の講義内容を一語一語書き出して、
それを物凄く情熱を込めて素晴らしく雄弁に話したとしても、
それは違った講義になります。

それは、私がいつもやっているような、大まかなアウトラインを作って、
取り組み、準備するものよりも、劣った講義になると思います」

大学での多くの講義は、皆さまも経験があると思いますが、
壇上から講師が生徒に既定の知識を教えるだけの一方通行的な伝達です。

だから生徒のほうも、居眠りをしたり携帯電話にいそしんだり、
ということになるのです。

「私はただ出て行って、学生と話し、質問を出し、話を聴いて、質問を見直し、
いつ他のトピックに移るかを判断します。

このどれもが、前もって用意しておくことはできないものです。

原稿を読むことはできないのです」

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サンデル教授の対話術5.

From : 田渕裕哉(2011/12/16 07:00:00)

おはようございます。今朝も成田の病室からです。

無事に手術が終わりました。初めての再生体験でした。
皆さまの暖かい思いが伝わり守られました。
本当に心からお礼申し上げます。ありがとうございます。


「君の意見はスゴくよかった」「それは名案だ。実に素晴らしい」

こうした生徒への褒め言葉が多いのも、サンデルの特徴です。

意見を述べて、それを褒めてもらえば、生徒の参画意識は、おのずと高まります。

自分も発言したい、そして認めてもらいたいと思うのが人間の心理なのです。

さらにサンデルは、生徒が発言すると必ず相手の名前を聞きます。

そして忘れません。

4人5人と発言が続き、激論の様相を呈しても、
各人の名前を間違えることなく的確に指名していきます。

このあたりは「サンデルの名人芸」と言ってしまえば、それまでですが、
対話一般のポイントでもあります。

昨今、企業では「リスペクト」を指針として掲げるところが少なくありません。

人と人との敬意を大切にして、うるおいのある職場をつくろうという趣旨です。

リスペクトとは耳に響きのよい言葉ですが、具体的には何をするのでしょうか?

答えの一つが、人の名前を大切にすることです。

名前は、その人のアイデンティティに深く関わっているからです。

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サンデル教授の対話術4.

From : 田渕裕哉(2011/12/15 07:49:01)

おはようございます。今朝は快晴の成田の病院からです。

たくさんの方々から暖かいメールをいただきました。
心から感謝いたします。手術は今日の13:30~の予定です。
初めての体験を楽しんできます。


サンデル教授の見事な授業のことを友人に話していたら、
面白い話を教えてくれました。

今日は、それをご紹介したいと思います。

皆さんも答えを考えながら、楽しんで読んでください。

それでは、ドラマの状況を説明します。

今、あなたは車を運転しています。2人乗りの車です。

そして、土砂降りの雨が降っています。

外には3人の人が土砂降りの雨の中にいます。

一人は、急病人です。一刻も早く病院に行かなければ危ない状況です。

一人はドクターです。そして、もう一人は、あなたの愛する人です。

あなたは、この状況のときに誰を乗せますか?

おそらく、急病人を乗せて、病院へ急ぐ!という意見が多いと思いますが、
実は、キレイな正解があります。

あなたは、ドクターに車を貸して、ドクターが運転して、
急病人を乗せて、病院へ急ぐのです。

そして、あなたは愛する人と、土砂降りの雨の中を2人で過ごすのです。

もちろん、ドクターが運転ができるというのが前提ですが、
これは、自分が運転するという固定概念を外すという問題でした。

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サンデル教授の対話術3.

From : 田渕裕哉(2011/12/14 07:52:29)

おはようございます。今朝は久しぶりの千葉からです。

実は、たいしたことはないですが、今日から一週間、入院します。
奥歯の根っこが残っていて、歯医者では取れないので、口腔外科で手術です。
全身麻酔の準備のため今日から入院し、明日、手術の予定です。
心配ないです!明日からのメルマガは病室からお届けしますので、お楽しみに!


サンデル教授の授業は続きます。

「では今度は違うパターンを考えよう。今度は君は移植医で、
生きるためには臓器移植がどうしても必要な5人の患者を抱えている。

5人はそれぞれ、心臓、肺、賢臓、肝臓を必要としている。

最後の1人は、すい臓だ。そして臓器のドナーはいない。君は5人の死を目前にしている。

そのとき君は、隣りの部屋に健康診断を受けに来た一人の健康な男がいるのを思い出す!

彼は・・・(笑って、一人の学生を指す)。受けてるねェ。彼は昼寝をしている(一同笑)。

そっと部屋に忍び込んで、5つの臓器を抜き取れば、その人は死ぬが、5人を助けられる。

自分ならそうする人?いるかな?」

この質問に、ある学生が答えました。

「僕は違う可能性に賭けたいです。

臓器が必要な5人のうち最初に亡くなった人の4つの臓器を使って、
残りの4人を助けるんです(一同笑)」

するとサンデル「それは名案だ。実に素晴らしい。ただ一つの難点は、
私の設定した哲学的な問題を台無しにしてしまったことだ(一同笑)」

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