毎日が小さな修行4.

From : 田渕裕哉(2023/03/02 06:15:41)

2023年3月2日(木)
おはようございます。今朝は寒い朝の千葉からです。

ゆっくり、静かに、ものごとをみて、考える時間を持ちましょう。
1週間に1時間。たとえ退屈だなって思っても、想像力が枯渇するよりはマシ。
あなた独自の発想は、ゆっくりと、静かに動いているのです。

毎日四十八キロを歩く千日回峰行にしても、今日という日を大切に
そして少しでも人としての正しい道、真理に近づこうと、
一歩一歩しっかり地に足をつけて、目を凝らし、耳を澄まし、
何かこの大自然が教えてくれるものはないかと精根尽きる果てまでやれば、
たった一日歩くだけでもへとへとになります。

それを日々繰り返して千日歩けば、千個の功徳を積むことができるのです。

しかし、今日一日、手を抜いてしまえば、次の日は二個の功徳を積まなければなりません。

翌日も疎かにしたら、三日目は三つ積まなければならなくなってしまいます。

そうなれば、だんだん苦しくなります。

逆に、今日は翌日の分まで功徳を積み上げていこうという意気込みでいると、
努力の貯金ができるのでしょうか。

どんどん気持ちが前向きになって、辛いことも辛くなくなり、むしろ楽しくなってきます。

そして不思議なことにどんなに極限に追い込まれても、前向きな気持ちになれるのです。

そういう体験を行の中で何度も繰り返し体験しました。

 

どちらかというと、私は山の歩き方が非常に上手だったと思います

皆から歴代の行者の中で一番足が速い行者だといわれました。

確かに行が始まった若い頃は、ものすごい勢いで歩いていたと思います。

しかし、年数を重ねるごとに、あることに気づき、
自分は一番足の遅い行者になったと思うようになりました。

というのは、こういう体験をしたからです。

毎年、大峯山での修行がはじまる前に、山の麓まで車で行って、
そこから六キロほど登った山小屋まで歩いて山開きの準備のお手伝いをします。

行者はそこでお世話になるので、山小屋のおじさんたちと一緒に登って手伝いをするのです。

そのとき、私はたまたま「大矢のおっちゃん」と呼ばれていた
山のお仕事をするおじさんと登ることになりました。

大矢のおっちゃんが「亮潤さん、わし、足が遅いさかいに、先に行ってください」
というので、私は「そうですか、では先に行きます」といって歩き出しました。

明日に続く。

田渕 裕哉

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