From : 田渕裕哉(2023/03/03 06:37:30)
2023年3月3日(金)
おはようございます。今朝は寒いですがいい天気の千葉からです。
悪いアイデアは、悪い未来をつれてきて、
良いアイデアだけが、良い未来をつれてくるというのは大間違い。
悪いアイデアの先に、良いアイデアがまっていて、
それは反対のものではなく、ひとつながりのもの。
私は、まだ若かったので、山の歩き方もわかりません。
力に任せて勢いよく登って途中で休憩していると、おっちゃんがぼ
するとまた「亮潤さん、先に行ってください。わしは足が遅いさか
ぼちぼち行きますわ」というので、私はまた勢いよく進みました。
そして途中で休憩しておにぎりを食べていると、また、おっちゃん
結局、山頂に着いてみれば、足が遅いといっていたおっちゃんと、
かかった時間はほとんど変わりませんでした。
そこから私は「ぼちぼち」という言葉が好きになって、
ぼちぼちと根気よく丁寧に千日を歩くことを心がけました。
これをモットーにして、調子のいいときには自重して体力を温存し
その分しんどいときに力を出し切れるよう、淡々と同じペースを
守りながらぼちぼちと行じることを心がけました。
体調も崩すこともなく、大きな怪我をすることもなく、四万八千キ
という長い道のりを無事行じ終えることができたのは、それが理由
人生だって毎日がいいことばかりではありません。
晴れのヒモあれば雨の日もあるように、いろいろと思いがけないこ
しかしどんなことが起ころうとも、あせらずに、
ぼちぼちと目標に向かって前に進んでいると、何か見えてくるもの
そんな、一つひとつの積み重ねが人生なのだと思います。
そういう上手な歩き方ができた理由はもう一つあります。
私は奈良のお山に修行僧として入った頃から「与えられた仕事は早
そして正確に」ということをモットーとしていました。
たくさんの修行僧がいましたが、少しでも早く、
そしてより多くのことをしようと心がけておりました。
ときどき先輩に「本堂の前、掃除をしてきなさい」と指示が出たと
だいたい一時間はかかります。
先輩もわかっていますから「一時間で、やってくるように!」とい
最初は慣れませんから、やはり一時間かかりました。でも私は、回
時間を短縮していき、だいたい半分ぐらいの時間で終わらせるよう
明日に続く。
田渕 裕哉
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