毎日が小さな修行15.

From : 田渕裕哉(2023/03/13 07:24:45)

2023年3月13日(月)
おはようございます。今朝もいい天気の千葉からです。新しい1週間の始まりです!

人生には、山「成功」と谷(失敗)がある。しかし、そこでどう対処するかによって、
次が「谷」なのか「次の山」が決まる。どうなるかが「今この瞬間の態度次第」
ならば、そもそも「谷」も「山」も幻想でしかない。

「なぜ、千日回峰行をしたのですか」と、時折聞かれます。

自分を見つめたいとか、深く掘り下げたいとか、自分と対峙して心を高めたいとか、
そんなお話をすることが多いのですが、それは、あくまで後付でわかったことです。

ただ小さい頃「世界中の人が皆心が明るくなって、仲良くなったらいいのになぁ」
と純粋に思っていたからだと思います。

世の中、誰でも世界が平和になったらいいのにと願わない人はいません。

しかし、それを公にしていくのではなく、当たり前の日常において
出会った人とのご縁を大切にし、慈しみの心をもって与えられた
環境に従事して生き切ることが何よりも尊いことだと、今は思います。

それがお互いに響き渡って、やがて、広く世の中に
伝播していくのではないかと思うのです。

世界平和の看板を掲げている人が、意見の違う人といがみ合ったり
切った張ったのけんかをしていたのでは、平和からどんどん遠のくばかりです。

それよりも、誰が見ていても見ていなくても、出会った人を大切に思いやり、
自分に与えられた仕事を精一杯やって、今日一日を生き切る人こそ本物だと思います。

世のため人のため、そして、このお寺のためにも千日回峰行をさせていただく
のだといっていた若く血気盛んな私に、ある日師匠はこうおっしゃいました。

「行とは、世のため人のため、寺の発展のためにするものではない

すれ違いざまにかけられた言葉の真意が、そのときの私にはよくわかりませんでした。

世のため人のため、寺の発展のために歩くことがどうしていけないのだろう、
ずいぶん自問自答しました。

それでも淡々と日々のことを精一杯させていただいているうちに
見えてくるものがありました。

なるほど、世のため人のため、こんなことをお坊さんは口にして
いってはいけないのだ。

そういう思いは内に秘めて、日常をしっかり生き切るのみだ。

それが結果として世のため人のためにつながっているのだ、と気づきました。

田渕 裕哉

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