From : 田渕裕哉(2011/03/11 07:53:46)
おはようございます。今朝の千葉は快晴です。
新しい内容のセミナーをスタートします。「ビジョン・クエスト」です。
3月26日(土)13:30~15:30、3月29日(火)19:00~21:00、
東京の池袋にて、紹介セミナーを開催します。今回は先着15名のみ特別価格の開催です。
どちらも同じ内容ですので、どちらかにご参加いただければと思います。
すぐに満席が予想されますので、お早めにお申し込みください。
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空間軸を広げた具体的な例を考えてみましょう。
有名な事例なのでご存知の方も多いかもしれませんが、黒川温泉の例です。
黒川温泉は、かつてはさびれた温泉街でした。
社員旅行ニーズが激減し、個人のお客さまは遠のき、
数少ない訪問客を地域内の旅館同士で奪い合うという状況でした。
そこから再生できたのは、黒川温泉の後藤哲也氏の不屈の取り組みがありました。
そのポイントは次の合言葉に凝縮されています。
「黒川温泉で働く人たちがみな、黒川温泉全体が一つの旅館、
各旅館は部屋、道は部屋をつなぐ廊下」。
つまり自分だけの利益ではなく、地域の利益を全員が考えるという取り組みです。
この合言葉は、入湯手形などの仕組みにも反映されていますが、
黒川温泉がすごいのは、そうした仕組みだけではありません。
例えば、黒川温泉の駐車場に一歩降りると、
まっさきに旅館の従業員らしき人がやってきて、予約した旅館名を尋ねます。
旅館名を告げると、荷物を持ってその旅館まで案内してくれます。
当然その案内の人は予約した旅館の従業員かと思っていると、
旅館の入り口まで案内して「どうぞごゆっくり」と言い残して去ってしまうのです。
その案内してくれた方は、実は別の旅館の従業員なのです。
にもかかわらず、まったく分け隔てなく、
黒川温泉という地域のお客さまとしてもてなしてくれるのです。
カッコいいと思いませんか?
お客さまは感動して、それがクチコミにつながります。
特に地域再生においては、空間軸を狭くして地域の中で競い合うのではなく、
空間軸を広くして、地域を一つの会社として見立て、
いかに盛り上げていくかという発想が大切だと私は思います。
田渕 裕哉
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