食は地球のくすり5.

From : 田渕裕哉(2011/05/06 07:29:03)

おはようございます。
ゴールデン・ウィークも終わり今日から通常業務です。
とはいえ今日は金曜日なので、まだ連休気分が抜けませんね。

輸入食品の怖さは理解できますが、それでは国産食品は安全でしょうか?

しかし国産100%表示は信じきってはいけません。

なぜなら小麦や大豆などの国産100%表示は、
50%以上の国産品が入っていれば表示が許可されているからです。

うっかり文字通り信じることはできません。

国産とはどういうことなのでしょうか?

私たちが期待するのは文字通りの100%ですが、
小麦や大豆は最終製品に50%以上の国産品が使用されると
「国産100%」と表示できるのです。

これが誤解を生む一番の原因です。

政府管理下の小麦粉は製粉会社が国産小麦を購入する際、
輸入小麦を抱き合わせに購入させられ、
製粉会社は常に国産・輸入両方を抱えてしまいます。

 

これらは粉挽き歌を歌いながら1000人のお婆ちゃんが
粉挽きするわけではなく、最新の製粉機で製粉されます。

一粒の小麦は76通りもの製品に分別、最配合されて、
うどん用、パン用などになります。

その過程で、国産と輸入の区別なく混ざり合うのは当然の結果ともいえます。

問題なのは最終製品に50%以上の国産の小麦粉が含まれていれば
「国産100%」と表示できるのです。

そして市場では粗悪であっても
国産100%で通常価格の数分の一で販売されているのです。

豆腐の材料の国産100%表示も同じです。

国産大豆が50%以上使われていれば
「国産大豆」と表示できる仕組みになっています。

これは業界では慣例になっていて、農水省、厚生省も認めています。

例えば原料に国産大豆が51%使用され、中国産が49%ならば、
国産大豆の表示が可能です。

国産大豆の意味は、国産100%の意味として消費者は理解します。

たとえ49%が中国産であっても、国産表示されれば、
消費者にはあまりにも紛らわしい表示と言わざるをえません。

田渕 裕哉

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コメント

食は地球のくすり5.

  1. 松田友恵 より:

    国産表示のお話勉強になりました。食品を取り扱う仕事に従事しながら、お恥ずかしい話ですが、今日迄知りませんでした。牛肉の食中毒事件でも生食の定義が曖昧であるにも関わらず、一般消費者に誤解を与える様な仕組みになっているんですね。