From : 田渕裕哉(2011/06/16 06:32:01)
おはようございます。今朝は曇りの大阪からです。
昨夜の日経新聞主催のセミナーは大変盛り上りました!
今日はある夫婦のエピソードをご紹介します。
妻のローラは結婚後間もない頃、ある雑誌で結婚のきずなを強めるためには、
夫婦で定期的に率直に話し合う時間を持ち、
そのときお互いに気に入らない癖があれば、
それを指摘するとよいという記事を読みました。
「私たちはお互いに気に入らないことを5つずつ指摘することにし、
私から始めました。私は主人にグレープフルーツの食べ方が嫌いだと言いました。
主人はグレープフルーツを食べるとき皮をむいて、
まるでオレンジでも食べるようにして食べるからです。
私はそんな風にグレープフルーツを食べる人を見たことも聴いたこともありません。
グレープフルーツをオレンジのように食べる夫と
この先長い生涯を共に過ごすなんて考えたくもありませんでした。
グレープフルーツの食べ方を含めて、私のほうで5つ気に入らないことを挙げ終わると、
今度は主人が私の嫌いな点を挙げる番になりました。
すると主人はこう言ったのです。
「実を言うと、ぼくは君の嫌いな点が何ひとつ思い浮かばないんだよ。」
私は息が止まりそうになり、急いで主人に背を向けました。
自分の目にあふれた涙が頬を伝わっていく理由を、
どう説明したらいいか分からなかったからです。
ローラさんは、この話を次のように結んでいます。
「性格の不一致を唱える夫婦の話を聴くたびに、
私はいつもそうした夫婦も私がそう思ったように相手の悪い点を挙げ連ね、
直してもらわなければならないと思い込んでいる『グレープフルーツ症候群』
と名付けた病気に苦しんでいるのではないかと考えています。」
そうです。
相手を変えようと努力するよりも、相手に慣れようと努力するほうが、
はるかに賢い選択なのです。
人は皆違いがあり、そこが面白いところでもあるのです。
違いを嫌わず、面白がりましょう。
田渕 裕哉
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