From : 田渕裕哉(2012/07/02 06:25:25)
おはようございます。今朝は大阪からお届けしています。
今日は午前中に大阪で仕事をしたあと、金沢に行きます。
旅は苦になりません。移動時は本が読めるからです。
今日は、じっくり本が読めそうです。
相手に分りやすく伝えるコツは「相手がメモをすることを前提」に話すことです。
分りやすさに重点を置く伝え方をしたければ、いきなり結論を言いましょう。
私は「相手にメモしてほしいこと」をつたえるという視点を持てるかどうかが
「仕事で結果を出す」説明をするうえで大きなポイントになります。
なぜかと言えば、説明というものは、多くの場合、
目の前の相手だけが対象ではないからです。
あなたの説明を聞いた相手が、
さらに第三者に説明をすることも考えなければなりません。
目の前にいる人だけを口説けばいいわけではないのです。
その人に、社内会議を通してもらう、あるいは、上司に説明してもらってOKをもらう、
少なくとも本人に実行してもらう、それが「結果を出す」ための説明なのです。
「聞き手がメモしやすい伝え方」をするには、どうすればいいのでしょうか?
究極的には、メモする内容を教えてあげればいいのです。
そこでまず試したいのは「視覚的に見せる」という方法です。
特に「数字」や「固有名詞」に注意するといいです。
「数字」や「固有名詞」は、耳で聞いていると、聞き間違い、
聞きそびれが意外に多いのです。
しかも、「数字」「固有名詞」は、説明の重要ポイントになることが多く、
聞き取れないこと、そのものが大きなストレスになります。
「あれ、今、何て言ったの?」と一度考えてしまうと、
その次に話し手から発せられる言葉がまるで頭に入りません。
だからこそ「数字」「固有名詞」といった重要キーワードは、
視覚的にポイントを見せたほうがいいわけです。
有名なメラビアンの法則にあるように、人に与える印象の55%は、
「目」すなわち、視覚に訴えるものなのです。
最近、テレビのニュース番組やバラエティ番組で、
日本語の字幕(テロップ)をよく見かけます。
このテロップは、もともと、リモコン操作でテレビチャンネルを
しきりに替えている人の興味をひく目的で始まったそうです。
実際、何となくぼんやりとテレビを見ていても、
テロップで興味をひかれることは珍しくありません。
視覚的に訴えるのは、たいへん効果的なのです。
ただ、その際にも注意点があります。
まず、文字にするのは最低限の単語に限るという点です。
プレゼンの際に、長いスライドを見せている人をたまに見かけますが、
読むのが負担になるような文章は、かえって逆効果です。
話を聞きながらでも認識できる長さに押さえることがポイントです。
田渕 裕哉
※ 今週のテーマの参考文献:頭のいい説明「すぐできる」コツ 鶴野充茂著 三笠書房
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