相手に分りやすく伝えるコツ3.

From : 田渕裕哉(2012/07/04 07:26:14)

おはようございます。今朝も金沢からお届けしています。

昨日は福井商工会議所主催の「前向き社員養成塾」の講師をしました。
若手の社員60名の参加で、大変盛り上がりました!
そして、突然でしたがステキなメルマガ読者3名と夜に面談しました。

相手に分りやすく伝える目的は、
相手に自分のして欲しい行動をしてもらうことにあります。

これがなければ、ただ分りやすく伝わっただけで
「それが、どうした?」ということになります。

今日は、そういう意味で、相手が自分の望む行動をしてくれるための方法をご紹介します。

それは「イエス・セット」です。

相手が「イエス」と答えるような問いかけを続けることを、
カウンセリング用語で「イエス・セット」と言います。

これは、アメリカの臨床催眠家のミルトン・エリクソンの使った催眠方法です。

相手から「イエス」という答えを多く引き出すことによって、
相手の中に「イエスの心構え」を作り出してリラックスさせるという原理です。

この「イエス・セット」は、相手に説明するときにも活用できます。

例えば、A君が平日の業務時間中に開催される社外セミナーに参加したいと思って、
上司である課長に認めてもらう状況を例にとってみましょう。

A君「課長、我々も最新のマーケティングの方法をどんどん取り入れて
いかねばならないって、以前おっしゃってましたよね?」 
 

課長「言ったね(イエス)」

A君「他社や世の中の動きを研究していく必要がありますね?」

課長「もちろんさ(イエス)」

A君「そのために私も勉強していいですか?」

課長「もちろん(イエス)」

A君「さしあたって、再来週の火曜日にこんなセミナーがあるのですが
(セミナーの資料を見せる)、参加してもいいですか?」

といった具合です。

人は「イエス」と言い続けていると、自然と「イエス」を言いやすくなるものです。

その心理を利用して、小さな「イエス」を前段に用意し、
相手が「イエス」と言いやすい心構えを作り、
最終的に一番欲しいい「イエス」を引き出すという方法です。

但し、この方法には、一つの絶対条件があります。

相手の言動に日ごろから気をつけて、どんなことに相手が「イエス」と言うのかを、
よく理解しておく必要があるのです。

それを理解していなければ「イエス・セット」は逆効果になるので注意してください。

基本的な信頼関係や相手に対する理解が、
いくつもの「イエス」をもらう条件にもなるのです。

人から信頼されたいのなら、相手のことをよく知る必要があります。

その最も簡単な方法は、相手の行動を見ることです。

あなたは「今日一日、自分の上司がどんな予定で動いているか」ご存知でしょうか?

これだけでも上司との信頼関係が飛躍的に変わります。

田渕 裕哉

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