From : 田渕裕哉(2012/07/06 07:30:00)
おはようございます。今朝は小雨の千葉からです。
今日の夕方アメリカに向けて出発します。
久しぶりのロサンゼルスです。なつかしいです。
昔、ロサンゼルスに住んでいましたし、初めて
海外に旅行したのもロサンゼルスです。特別な場所です。
「何を伝えるか」に加えて「どう伝えるか」も、
相手に分りやすく伝える重要な要素になります。
本人が気づいていないところで、その伝え方によっては、
話の内容をきちんと受け止めてもらえなかったりするばかりか、
相手に意外なストレスを与えることもあるのです。
それは「言葉の明瞭さ」についてです。
聞き手にとって、不明瞭で聞き取りづらい話を聞かされることは、
耐え難いストレスです。
講演会で「話が難しい」とか「面白くない」場合、クレームを言う人は、
そう多くありませんが、マイクの音声が「聞き取れない」場合、
不快感をあらわしてクレームを言う人がいます。
やっかいなのは、多くの場合、それがマイクの問題ではなく、講師の発声の問題であり、
しかも、それを話し手である講師本人が気づいていないということです。
そんな問題を抱えている人も、いない人も、話すときは、
ぜひ意識して口をハッキリ開けて明瞭に話すことを心がけてください。
当たり前のことのようですが、この当たり前のことができている人が少ないのです。
それだけで相手のストレスが減り、結果的に説明のレベルが格段に向上します。
日本語という言語は、語尾で意味が真逆になってしまいます。
語尾が不明瞭なだけで「~したことがあります」が
「~したことがありません」と聞こえてしまうようなことが起こります。
これでは、、聞き手にとっても、話し手にとっても致命的な結果となりかねません。
往々にして言葉が不明瞭な人は、語尾が聞こえづらいのです。
自分の発声の問題に気づかずに誤解を与えていたりしては、シャレになりません。
実際のとこと、プレゼンテーション研修を実施すると、
10人のうち、1人か2人は言葉が不明瞭で、聞き取りづらい話し方をします。
ところが、このような場合、本人はまったく自覚していない場合がほとんどです。
ビデオを見せながら指摘しても、あまりピンと来ないような顔をするのですが、
他の参加者が「たしかに」という顔をするのを見て、納得します。
このようなことは、けっして人ごとではないのです。
身近な人に自分の語尾は聞き取りやすいかを確認するのも大切です。
とくに固有名詞と数字は、聞き取りにくいもの、聞き間違えやすいものの代表選手です。
これは意識して注意してください。
お互いに誤解のないように、少なくとも話し手としては、とにかく明瞭に
ハッキリと口を開けて発声するように意識してみていただきたいと思います。
田渕 裕哉
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