相手中心のコミュニケーション技術3.
From : 田渕裕哉(2013/08/07 07:24:29)
おはようございます。今朝はくもりの千葉からです。
NHK朝ドラ「あまちゃん」を見ています。
テレビは、ほとんど見ませんが、これだけは見ています。
今日は、急遽、東京で会議があり参加します。
相手のメリットと一致するコトバをつくる切り口の2は「嫌いなことを回避する」です。
「相手の好きなこと」の一方で、相手の嫌いなことからコトバをつくることもできます。
「こちら嫌いでしょ、だからやらない選択をしましょう」という切り口です。
この切り口は使い方次第で大きな効果が期待できます。
例えば、芝生が踏まれて困っています。
注意書きの立札をつくるとき、どう書いたら人は芝生に入らなくなるでしょうか?
「芝生に入らないで」→ あなたのメリットでしかない。
「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」
→ 相手の嫌いなことからコトバをつくり、あなたの希望(芝生に入らないこと)が、
相手のメリットに変わった。
ただ「芝生に入らないで」と言われても、人は芝生に入るものです。
ストレートに要望を言うのではなく、
相手にとって入りたくないと思わせるようなコトバをつくるのです。
チカンが頻発する地域がありました。
住民は「チカンに注意」というポスターをつくり貼ったのですが、
ほとんど効果はありませんでした。
でも、そのポスターをあるコトバに変えたら、
ぴたりとチカンが止まったというコトバがあります。
なんだと思いますか?
「住民の皆さまのご協力で、チカンを逮捕できました。ありがとうございます。」
なぜ、効果があったのでしょうか?
それは、相手の「嫌いなこと回避」からコトバをつくったからです。
チカンの立場で考えてみれば「逮捕はされたくない」「住民が協力体制をしている」
という点で、ここではチカンをしないほうがいいと判断することになります。
住民のチカンを止めたいという願いと、チカンの逮捕されたくないという
双方にとってのメリットがコトバになっているのです。
まったく同じお願いであっても、コトバを変えるだけで効果が変わってしまうのです。
田渕 裕哉
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