個性のあるコトバの作り方2.
From : 田渕裕哉(2013/08/13 07:00:00)
おはようございます。キャンプ3日目です。
では「ギャップ法」を使って、個性的なコトバを作ってみましょう。
「あなたが好き」と言いました。ストレートな言い方です。
これを基準に考えてみましょう。
ギャップを作るとは、スタート地点を下げ、言いたいコトバの意味に、
ギャップを作ってあげるのです。
「嫌いになりたいのに、あなたが好き」
あえて「好き」と反対のワード「嫌い」を使ったことにより、
強いギャップが生まれました。
すると「好き」というコトバに新しいエネルギーが宿るのです。
ここで、たまたま思いついて「嫌い」というコトバを入れたのではありません。
意識して、反対のコトバを入れることで、強いギャップを作り出したのです。
もう一つ例を見てみましょう。
「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」「オバマ大統領就任演説」
人々を熱狂させたオバマ大統領就任のコトバ。
彼がもともと言いたかったことは何でしょうか?
「これは、あなたの勝利だ」
そう言いたいのです。選挙を戦ってきた人々への称賛です。
でも彼は、あえて「あなた」の反対側にある「私」というコトバを
その前に使ってギャップを作り出したのです。
「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」
このコトバこそが、人々の感動を最高潮にしたのでした。
演説を聞いて、涙を流す人たちもいました。
ですが実は、オバマ氏が、その場でこのコトバを思いついたのではありません。
オバマ氏には、ジョン・ファブローという演説ライターがいます。
オバマ氏の言いたい趣旨を、より感動的に伝えるコトバに作り変えたのです。
この感動は作り出されたものなのです。
感動を作り個性を生み出すには、ただ伝えたいことをそのまま言い放つのではなく、
伝えたい内容にギャップを作ることです。
明日は、「ギャップ法」を使って、
誰でも感動のコトバが作れる3ステップをご紹介します。
お楽しみに!
田渕 裕哉
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