個性のあるコトバの作り方6.
From : 田渕裕哉(2013/08/17 07:00:00)
おはようございます。キャンプも無事終わり、今晩、千葉に戻ります。
個性のあるコトバの作り方の4番目として、寝ている人も目をさます、
強烈なメッセージ技術である「クライマックス法」をご紹介します。
人の集中力は20分と言われています。
ですから授業や会議の後半に、集中力がとぎれてしまうのは仕方ありません。
「眠くなるのは、やる気がないからだ」という精神論はナンセンスです。
もともと人間は、そこまで集中力を保つことができないのです。
その一方で、スピーカー側からすると自分がせっかく話しているのに、
相手に眠られてしまうほど屈辱的なことはありません。
この「クライマックス法」は、とぎれかけた相手の集中力を戻し、
あなたの話にもう一度、食いつかせることができる技術です。
例えば「これだけは覚えてほしいのですが、・・・」がそうです。
もちろん覚えてほしいポイントでもあるのですが、
実は、聞き手の集中スイッチを入れ直すことが主の目的で使います。
クライマックス法は、あなたが伝えたいと思っている相手に
「これから重要な話が始まるんだ、聞いておかなくては!」と思わせて
集中力をこちらに向かせる技術です。
このクライマックス法は、ロケット発射直前の「3,2,1」と同じです。
そのアナウンスがあると嫌が上にも期待が高まります。
カウントダウンが聞こえたとして、
その方向を向かないでいられる人は非常に少ないと思います。
この他にも「クライマックス法」を作るには次のようなコトバがあります。
「ここだけの話ですが、・・・」
「他では話さないのですが、・・・」
「誰にも言わないでください、・・・」
「これだけは忘れないでください、・・・」
「一言だけ付け加えますと、・・・」
「3つのコツがあります、1つ目が、・・・」などです。
「私はカレーが好きです」を伝えるとき「クライマックス法」で
「ここだけの話ですが、私はカレーが好きです」となります。
聞き手の集中力はスピーカーの技術なのです。
田渕 裕哉
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