人間力とコミュニケーション3.
From : 田渕裕哉(2014/11/05 07:37:10)
おはようございます。今朝は曇り空ですが、さわやかな真岡市からです。
栃木県真岡市のホテルからですが、10階から見える景色がステキです。
素晴らしい方々とお会いできるもの幸せな経験で感謝しています。
今日もたくさんのアポイントがあり、新しい出会いを楽しみにしています。
経済学者のケインズは「良い行ないをするよりも、良い人となることが大切である」
と述べています。
ものごとを人に伝えるときにも通じる考え方です。
「何」を伝えるかは、もちろん大切ですが「誰」が伝えるかによって、
相手に与える影響力は大きく異なるのです。
ということは、どんな「自分」をつくるかが、最も重要だということです。
そのために必要なのが「人間性」です。「情」や「徳」などがあります。
「情」とは人の気持ちです。泣いたり、笑ったり、怒ったり、
喜怒哀楽すべてを含めて、人間というものを知ることが大事です。
人が、どんなときに喜んで、どんなときに悲しむのかを知らなければ、
誰かと親しくなることも、強い信頼関係を築くこともできません。
若いころに苦労した人ほど、こうした人の気持ち(情)を汲み取る能力があります。
自分が痛みを知っているからこそ「人の痛み」が分かるのです。
「徳とは「人徳」の「徳」のことです。『広辞苑』によると
「徳」とは「善い行ないをする性格」「人を感化する人格の力」と解説されています。
思いやりの心や誠実さ、人のために頑張れる志の高さ、人としての生き方を表わす言葉です。
ところが、昨今の世の中の風潮は、楽して儲けたいなど、どちらかと言うと
「スキル」や「テクニック」を重視し、表面的なことばかりを追っています。
もちろん、それらも大切ですが、一方で「情」や「徳」といった人としてのあり方、
もっと根源的なことが、これからの時代はクローズアップされていくと思います。
日本社会では、勉強ができる人が偉いんだ、
数字さえ上げればいいんだという風潮を感じることがあります。
勉強ならテストの点数、仕事なら売上の数字を上げることは、もちろん素晴らしい能力です。
しかしそれはその人を評価するほんの一部分にすぎないのです。
「情」や「徳」といった人への思いやり、誠実さ、志の高さこそが
人を評価する大切な物差しなのです。
これほどの情報が氾濫し、変化のスピードの早い時代だからこそ、
もっと人の気持ち、人の情け、人の痛みが分かることが必要です。
そういう人物だからこそ信頼され、評価されていくのです。
才より徳が勝る人を「君子」、徳より才が勝る人を「小人」と言います。
前者の代表例を西郷隆盛、後者の代表例を勝海舟としています。
あなたは、どちらですか?
田渕 裕哉
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多くの人が幸せになりますようにお祈りしています。
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