人間力とコミュニケーション6.

From : 田渕裕哉(2014/11/08 07:51:59)

 おはようございます。今朝もさわやかな千葉からです。

 
昨夜は次男が我が家に来ました。私は会えなくて残念でした。
今日は教会で1日過ごします。私にとって教会は特別です。
自分を見つめ直し、人生の目的について深く考える機会になります。
 
 
自分がぎりぎりのところまで追い詰められたときに、人間力は試されます。
 
居心地のいいところにいるときに人間力は、あまり必要ありません。
 
1945年9月27日に昭和天皇は皇居からアメリカ大使館に向かいました。
 
この日初めて、敗戦した日本の占領統治を行なう連合国最高司令官
ダグラス・マッカーサーと会見するためでした。
 
昭和天皇の側近たちは「ひょっするとアメリカ大使館で拘束され、
裁判にかけられて死刑になるかもしれない。生きて帰れるかどうか分からない」
という覚悟で行ったそうです。
 
マッカーサーは昭和天皇を出迎えることをしませんでした。
 
大使館に着いた昭和天皇は、通約官一人だけを伴って、マッカーサーと対面しました。
 
まず、マッカーサーは戦争と平和について延々と大演説を始めました。
 
演説が終わった15分後にマッカーサーは、ようやく昭和天皇に椅子を勧めたのです。
 

 次の瞬間、マッカーサーは状況からみて昭和天皇が

「自分の命を助けてほしい」と命乞いをするだろうと考えていました。
 
しかし、昭和天皇の口から出た一言はマッカーサーの予測を完全に超えたものでした。
 
「私は国民が戦争遂行するにあたって、政治、軍事両面で行なった
すべての決定と行動に対する全責任を負うものとして、私自身を、
あなたの代表する諸国の採決に委ねるためにお訪ねしました」
 
この言葉を聞いたマッカーサーは回顧録にこう記しています。
 
「私は、この瞬間、私の前にいる天皇が、日本の最上の紳士であることを
感じとったのである」
 
会談後、本当は天皇を見送るつもりはなかったのに、つい見送りのために
外に出てしまい、あわてて室内に戻るマッカーサーの姿が目撃されています。
 
マッカーサーは後日「あんな誠実な人間を私はかつて見たことがない。
常識では語り尽せない奥深い人間性を昭和天皇の言葉の中に聞いた」
と振り返っています。
 
極めて困難な状況の中で、自分の心の窓を最大限開いて相手を受け容れようとする
昭和天皇の大きな包容力、これが戦後の混乱に苦しむ多くの日本人を救い、
戦後の日本を大きく前進させる力を与えたのです。
 
まさにコミュニケーション力とは人間力なのです。
 
田渕 裕哉
 
 
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