人間力とコミュニケーション7.

From : 田渕裕哉(2014/11/09 06:59:45)

 おはようございます。今朝も寒さを感じる千葉からです。

 
今日は朝から東金の教会に出席します。
そのあと、千葉(稲毛にある)の教会でセミナーがあります。
16:00~18:00、コミュニケーションの極意について話します。
 
 
一度壊れた信頼関係を修復するのは、どうすればよいのでしょうか?
 
1964年松下電器は1950年以来初めての減益減収となりました。
 
松下電器を支えていた全国の代理店の中にも赤字のところが激増してきました。
 
会長の松下幸之助は、この年の7月、全国の販売会社、
代理店の経営幹部270名を熱海のニューフジヤホテルに集結させました。
 
これが有名な熱海会談です。
 
冒頭で幸之助は「これは秘密会議です。何日でも話し合いましょう」
と社長たちに呼びかけました。
 
社長たちからは幸之助に対する厳しい責任追及の声が沸き起こりました。
 
幸之助は「この中で儲かっている会社はありますか?」と問いかけたところ、
手を挙げたのはたった20名でした。
 
問題のあまりの深刻さに幸之助も大きなショックを受けました。
 
販売代理店側は「こちらは大変な営業努力をしているので、
赤字の責任は松下電器にある」と主張。
 
これに対し幸之助は、

 我々はお互いに独立してやっているのだから、

業績が悪いのは松下だけの責任だと考えるのはおかしい」と反論しました。
 
埒が開かず3日目の朝、壇上に立った幸之助はこう言いました。
 
「3日間十分に言い合ったのですが、こうなったのは
松下が悪うございましたということです。この一言に尽きます。
このような事態を招いた原因の半分は、日本経済と業界の混乱にありますが、
我々が好況に慣れて安易感を持ったことにも原因があります。
販売会社の松下依存を責める前に、まず松下電器自身が改めるべき点は改め、
その上で販売会社にも求める点があれば率直に改善を求めて、
危機を打開していくしか方法はありません」
 
幸之助はハンカチであふれる涙をぬぐいながら反省の念を表明しました。
 
会場はそれまでのとげとげしい雰囲気から一転して粛然となり、
販売会社の社長たちは「いや私たちこそ悪かった、
やるべきことをやっていなかった」と言い始めました。
 
会場のあちらこちらからすすり泣きが聞こえ、
中には立ち上がって拍手するものもいました。
 
会議の最後に幸之助は「共存共栄」を掲げ、
翌年の決算には史上最高益を回復したのです。
 
幸之助の気持ちが伝わったのは、彼の人間力ではないかと思います。
 
明日からは「人生に奇跡を起こす成功法則」というテーマでお届けします。
 
お楽しみに!
 
田渕 裕哉
 
 
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