石田梅岩から学ぶ商人道2.

From : 田渕裕哉(2015/03/03 07:14:04)

 おはようございます。今朝は東京のホテルからお届けしています。

 
今日は13:30~15:30、東京でニューベラスの事業説明会を開催します。
東京駅八重洲口ルノアール会議室プラザ3階6号室です。
非常に面白い内容ですので、ぜひ、皆さまの参加をお待ちしています。
 
 
梅岩は「正直こそが富をもたらす」と述べ、次のような話をしています。
 
ある大名の屋敷に出入りする2人の御用商人がいました。
 
他にも新しく取引を望む商人が現れたのを機に、担当の役人が納入品の値段を
比較したところ、2人の商人の納入金額は新規参入を求める商人が示す値段よりも
ずっと高いことが分かりました。
 
役人はさっそく2人の商人を呼びつけて、その理由を問いただすと、
一人の商人はこう弁明しました。
 
「私がこれまで御用を粗末にしたことは一度もありません。新しく出入りを願う商人は
最初は価格を安くして、損を出してでも納入の実績をつくりたいものです。
しかしながら、それではあとが続きません」
 
それに対して、もう一人の商人はこう説明しました。
 

 「おっしゃるとおりです。

 
昨年から死んだ父に代わって、息子の私が品物を納めるようになりましたが、
商いに不慣れなうえ資金も潤沢でないため、商品の仕入れがうまくいかず、
取引先から高く売りつけられたのではないかと心配していたところです。
 
理由はどうあれ、高い品物をお納めすることは
日頃からお買い上げ願っているこちらのご恩を忘れることにほかなりません。
 
一度、取引を中止し、あらためて出直させていただきます」
 
この両者の言い分を聞いて、この大屋敷は前者の商人との取引を中止しました。
 
後者は今まで通りに出入りを許しただけでなく、
父親の残した借金返済のための資金まで融資しました。
 
梅岩はこう述べています。
 
「あれこれと言葉を使って相手をいいくるめようとするのでは、よい商人とは言えません。
 
何事もありのままにいうのがよい商人なのです。
 
自分に他人の誠実・不誠実が明らかなように、自分の誠実・不誠実を
他人は簡単に見抜くものです。このことに気づいてください。
 
この道理を心得ていれば、言葉を飾らず、ありのままにいうのが常となるので、
あいつは正直者だと人から信頼され、その結果、よその倍売ることも可能になるのです。
 
人に正直だと思われ、人から警戒されない人間でなくては、
商人として決して成功はしないものです」
 
田渕 裕哉
 
 
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多くの人が幸せになりますようにお祈りしています。
 
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