石田梅岩から学ぶ商人道3.

From : 田渕裕哉(2015/03/04 07:54:41)

 おはようございます。今朝は恵みの雨の千葉からです。

 
日曜日の大河ドラマ「花燃ゆ」で高杉晋作が「世の中がつまらない」と言います。
それに対して、久坂玄瑞が言った言葉が非常に印象的でした。
「お前がつまらないから、世の中がつまらないんだ!」その通りですね。
 
 
梅岩は「勤勉こそが、安らぎをもたらす」と教えています。
 
学問の意味と目的は「心を知る」ことから始まると説いています。
 
すなわち、すべては心から発するもので、仁・義・礼・智・信といった
「よき心」を知り、それらをわが身に備えることが人の道を究めることに通じる、
心こそは自分の主人公であり、したがって、学ぶことを通じて心を知れば、
闇夜が明るくなるようにさまざまなことが明らかになる、と述べています。
 
梅岩はさらに、心について「知る」だけでは十分ではない。
 
知ったならば、次に実行しなくてはいけない。
 
心や学問だけで、実行が伴わなくては賢人とは言えないと説いています。
 
そして「実行」についての梅岩の話が興味深いです。

 「私の言う「実行」とは、どんな意味なのか、農民のあなたにも

分かりやすいように説明しましょう。
 
実行というのは、農家の人ならば、朝は暗いうちから畑に出て、
夕べには星を見ながら家に帰ることです。
 
自ら働きながら人も使い、春は耕し、夏は雑草を取り、秋は刈り入れるまで、
田畑からたとえ一粒でも多く収穫しようと心がけることです。
 
また、年貢に不足がないようにし、残ったお金で父母の衣食をまかない、
楽しく安らかに暮らせるように努めることです。
 
そのように何事も怠ることなく努力をすれば、苦労は多いでしょうが、
間違ったことはしないので、心は安楽でいられます。
 
それとは反対に、好き勝手なことをして、年貢も納められないとなれば、
何より心が安らがないことでしょう。
 
私が言いたいのは、心を知り、苦労をいとわず、一生懸命に努力すれば、
毎日の安心が得られるということです。
 
おのずと礼儀も正しくなり、心配や疑義が生じることもありません」
 
梅岩は、心を知り、道を究めるのに必要なのは、決して知識や学問などではなく、
おのれがすべき事柄に余念なく努める「実行」であると、
実践の大切さを説いているのです。
 
田渕 裕哉
 
 
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