超葉隠論６５．

From　：　田渕裕哉（2025/04/12 07:03:01）

２０２５年４月１２日（土）
おはようございます。今朝はさわやかな朝の千葉からです。

指導者の心得４２．
指導者は私情をすて、適切な賞罰を行なわなければならない。

何ものかを恋することに、人生のすべてをかけるのだ。

初めに恋がなければ、愛は生まれない。

真の武士道は、恋に始まって愛の実現によって終わる。

その愛の実現が、切腹であることも有り得るということに
なるのだろう。

葉隠は愛の問題を扱っている。だから、私は葉隠によって
人類的問題のすべてを理解して来たのだ。

葉隠の武士道の中に、愛が深く沈潜していたからに他ならない。

忍ぶ恋によって、真に恋する「何ものか」に出会うことになる。

その「何ものか」が、自己の生命を創る別の「何ものか」と
交錯するのだ。

その繋がりの接合エネルギーによって、我々の真の人間燃焼が
生まれて来る。

これこそが、マルチン・ブーバーの「我と汝」に説かれた意味と
なるだろう。

我々が生きるこの生命力は、忍ぶ恋の苦悩との接点において、
本当の「神秘」を生み出す力と成り得るのである。

田渕　裕哉

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