超葉隠論７３．

From　：　田渕裕哉（2025/04/20 05:49:48）

２０２５年４月２０日（日）
おはようございます。今朝は涼しい朝の千葉からです。

指導者の心得５０．
指導者には一身を捨て他を生かす心意気がほしい。

葉隠の理想を、この世に打ち立てる苦悩が私の青春を覆い尽くしていた。

そして断じて行なうその決意すら、否定されていく。

私は地獄へ落ちる決意すら固めていた。

それでもまだ葉隠には突き離されるのだ。

私は自分が、いかなる悪人となろうが、いかなる馬鹿者となろうが、
この世において、葉隠を実行する決意でいた。

それでも、駄目だと言われる。

そのころ、坂口安吾の「堕落論」を読みその言葉の通りに生きた。

私は自己存在を捨てる気だった。そして私の正義は葉隠だけになった。

坂口は言う。「人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ」と。

私は葉隠の道を、最涯てまで行こうと再び決意し直したのだ。

葉隠は、垂直的上昇のためだけにあるにおではない。

それは垂直的下降のためにもあるに違いない。そう思った。

田渕　裕哉

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