人生に悩んだら「日本史」に聞こう28.

From : 田渕裕哉(2025/08/02 06:58:54)

2025年8月2日(土)
おはようございます。今朝も小雨の千葉からです。

狭き門より入れ、滅びに至る門は大きく、その道は広く、これより入るもの多し。
命に至る門はせまく、その道は細く、これを見出すもの少なし。
聖書(マタイ伝第七章十三節)

今から1000年以上さかのぼった歴史物語「大鏡」のなかに、
粋な話があります。

毎年美しい花を咲かせていた京都御所の梅の木が、枯れてしまいました。

平安文化を開花させた天皇として知られる村上天皇は、それを残念に思い、
代わりの梅の木を見つけるように命じました。

係の者が都中を訪ね歩いて、立派な梅の木を見つけます。

そうして移植された梅の木は、見事な花を咲かせ、京都御所は再び芳しい
香りに包まれました。

大満足の村上天皇。でも、ふと梅の木に視線を移すと、一本の枝に
文が結びつけられていました。

それを読んだ村上天皇は反省し、その梅の木を元の持ち主の家に戻したといいます。

さて、その文には何が書かれていたのでしょうか。和歌が記されていたのです。

「勅なれば、いともかしこし、鶯の、宿はと問はば、いかが答へむ
帝のご命令ですから、梅の木は謹んで差し上げます。

でも、この木を止まり木にしている鶯が「私の宿は?」と尋ねてきたら、
どのように答えたらいいのでしょうか?という和歌なのです。

明日に続く。

田渕 裕哉

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