人生に悩んだら「日本史」に聞こう106.

From : 田渕裕哉(2025/10/19 07:49:32)

2025年10月19日(日)
おはようございます。今朝はさわやかな朝の千葉からです。

アダムはリンゴを食べたかったから食べたのではない。
禁じられていたからこそ、食べたのだ。
自分が多数派の側にいると気づいたら、もう意見を変えてもいいころだ。
マーク・トウェイン

どうせ亡びるなら、ボロボロの幕府を倒壊させるのではなく、
日本の将来に大いに役立つ横須賀造船所という「土蔵」をつけた
立派な売家にしておきたい。

それが徳川幕府を愛し、支えた者としてのプライドであり、
愛する祖国への餞別でもあったのでしょう。

事実、この横須賀ドッグは、明治に入って、日本の造船技術を
生み出す唯一の母胎となりました。

小栗上野介、その最期は悲しいものでした。

幕臣である小栗は、新政府軍の手によって打ち首にされています。

でも「たとえ国が亡びても、この身が倒れるまで公事に尽くすのが
真の武士である」

この言葉どおり、小栗上野介は武士として生き切ったのです。

私は明治維新というあれだけの革命を、血を流すことなしに
成し遂げようとした龍馬や勝海舟も素晴らしいと思いますが、
敗者の美学を貫いた小栗上野介も、大好きなんです。

「やがて徳川幕府は亡びる」と見抜いていたのに、彼は、死の瞬間
まで、その亡びゆく徳川幕府のために、身を捧げました。

小栗上野介が求めていたのは「得」ではなく「徳」だったのです。

田渕 裕哉

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