ゾロ・サークル7.

From : 田渕裕哉(2012/04/22 07:28:40)

おはようございます。今朝も曇り空の千葉からです。

一昨日、夫婦で散歩して「吉高の大桜」を見てきました。
樹齢300年の1本の桜の木です。菜の花が綺麗でした。
フェイスブックに写真をアップしています。

こちら ⇒ http://www.facebook.com/HiroyaTabuchi

ニューヨークを安全な街にすることができた方法は
「ゼロ・サークル」の教訓が使われています。

1980年代、90年代のニューヨーク市は、
手に負えないほど荒れた状態で、いったいどう対処すれば
いいのか誰も分りませんでした。

どれほど予算を投じても、どれほど警察が頑張っても、
町の危険度を下げることはできませんでした。

最終的にこれを解決したのは、
市政府の職員グループが取り入れた驚くべき革新的な戦略でした。

これは、今ではすっかり有名になった「割れ窓理論」に基づくものです。

この理論は1982年に、社会学者のジェームズ・Q・ウィルソンと、
ジョージ・ケリングによって考案されたもので、ささいな公共物破損行為が
またたく間に犯罪増加につながるという現象を説明しています。

放棄された建物の窓が一つ壊されると、
他の窓も次々に壊され、落書きがされます。

そうなるとその近辺で、強盗や車の盗難が起きるようになるというのです。

市の職員チームは、この理論が逆に働くかどうか試してみようと考えました。
 

彼らはまず、悪名高い地下鉄から始めました。

割れた窓を直すことと落書きを消すことに予算と努力を結集し、
車両を1台ずつきれいにしていったのです。

住民たちは最初、その努力に懐疑的な目を向けました。

地下鉄を利用する人々の多くは、落書きなんかどうでもいい、
それよりも犯罪防止や地下鉄の安全性など、
もっと重大な問題に対処するべきだと言いました。

確かにそれはもっともな意見に聴こえました。

地下鉄システム全体が危機的状態にあるというときに落書きの心配をする
というのは、氷山に衝突しかけているタイタニックの甲板を掃除する
のと同じくらい、意味のないことに思えたのです。

しかし、それらの非難の声にもめげず、職員たちはその計画に固執しました。

少しずつ路線の範囲を広げて、
最終的には市内のすべての電車をきれいにしました。

そして彼らの「ゾロの円」が拡がるにつれ、結果が出始めたのです。

地下鉄内の犯罪、暴力、武器を使った強盗などの件数が急激に減り始めたのです。

さらに円を広げて、地下鉄だけでなく市内全体の落書きを消すことに努力した結果、
驚くべきことに、市内全体の犯罪件数も急減したのです。

「小さな成功が積み重なれば、大きな成果につながる。

それにはまず、砂の上に最初の円を描くことから始めなければならない」

明日からは「集中の技術」というテーマでお届けします。

お楽しみに!

田渕 裕哉

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