分りやすさは武器になる2.

From : 田渕裕哉(2012/05/22 07:04:16)

おはようございます。今朝もどんよりと曇った千葉からです。

昨日の金環日食は、多くの方が見えたとメールくださいました。
見えた方は、おめでとうございます!今度は2030年だそうです。
今日は、一日、企業研修です。管理職の方々対象です。楽しみです。

どういった順番で話すか?

仕事ができる人は、話や説明をする前に、まずそう考えます。

なぜなら、話の順番によって、聞き手の頭の中に
すんなりと入っていくか否かが左右されるからです。

そのときに自分が思いついた順番ではなく、聞き手が聞きやすいと感じる順番で
話をすることが、ビジネスで使える話し方の基本です。

例えば、地方のホテルでフロントの人に
「この時期は、お客さんは多いのですか?今日は混んでいますか?」
と何気なく聞くと、こんな答えが返ってきました。

「今日の予約は100部屋くらいですね。8割程度でしょうか」

この答えだと質問の「混んでいるのか?」が分りません。

事前情報がないと、全客室数が何部屋で、平均稼働率がどれくらいのホテルか
が分からず、それが混んでいるのかいないのか、まったく理解できないのです。

説明というのは、まず「大きな情報」から始めて「小さな情報」に移る、
というのが最も聞きやすいと言われています。

おそらくフロントの人は、相手の質問の期待をまったく意識せず、
無意識で答えていると思います。
 

このようなことは意外によくあるものです。

次のように答えたらどうでしょう。

「比較的混んでいます。当ホテルの平均稼働率は約7割ですが、今日は8割程度です。
ちなみに客室は125部屋で、100組ほどのお客様が泊まっていらっしゃいます」

人は説明を受けるとき、意識して聞きたい情報を持っています。

そして、聞きたいことを聞いて、一つ理解できたところで、
新たな疑問を持ち、その疑問に対する新たな情報を得ようとするのです。

これは、ぜひ覚えておいてください。

また、例えばテレビの政治番組で、司会者がゲストの政治家に
「イエスかノーか、ハッキリ答えてください」と詰め寄っている場面がよくあります。

そのときは、司会者だけでなく、視聴者も、その政治家が「イエス」と言うのか
「ノー」と言うのかを聞きたいのです。そのことを気にしながら話を聞いていると、
彼が話していることは、ほとんど記憶に残らなくなります。

私たちは「聞こうと準備している情報」や「聞きたいと思っている情報」に対して
意識が集中するため、そのポイントがずれると、話が頭に入ってこないのです。

つまり、仕事ができる人は、相手が「聞きたいと思っている情報」
を常に意識しているのです。

ズバリ言うと、相手が聞きたいことを察知する方法は、
相手が言った最後の言葉に返答することです。それだけです。

田渕 裕哉

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コメント

分りやすさは武器になる2.

  1. 安藤 真 より:

    まさにその通り!