エネルギーという視点で人生を生きる83.

From : 田渕裕哉(2019/07/22 07:05:44)

2019年7月22日(月)
おはようございます。今朝もどんよりした千葉からです。

「できるかな」「やれるかな」じゃなくて、「あぁなってみたい」という純粋な憧れ。
純粋だからこそ、近づきたくて、自然に行動する。

憧れの人と1つになりたいという心の欲求が、私たちの成長を大きく加速してくれる。

最近「アドラー心理学」の本を再度読み返しました。

ビジネスにも関係がある話なので読んでない人のために解説したいと思います。

アドラーは、フロイト、ユングに並ぶ3大巨塔とされている心理学者です。

そしてアドラーは、フロイトとは真逆の立場を取っています。

両者の違いを簡単に説明すると、フロイトは、過去→現在、という流れ、
アドラーは、現在→過去、という流れで考えます。

フロイトは、今起こっている問題は、過去のトラウマなどが原因で起こっている、
と考えます。

例えば、幼少期に父親から虐待を受けていた女性が、それがトラウマとなり、
大人になってから男性とうまく接することができない、みたいな話です。

つまり、フロイトの考えだと、我々は過去に支配され、常に影響を受けながら、
生きているということになります。

 

一方で、アドラーは完全に逆の立場です。

「過去に支配されていたら、人の人生はもう決まっていて変えられない
ことになるじゃないか!それじゃあまるで、決定論の世界だ。

過去の事実は変えられないけど、
今を変えたら、過去の「意味付け」は変わってくる。

だから、大事なのは「今、ここ」なんだ!今を変えたら、人生を変えられるんだ!」
というのが、ざっくりですが、アドラーの考え方です。

「決定論」とは、例えば、ビリヤードの玉をイメージしてみてください。

ビリヤードの玉は、最初に打ったボールの位置と初速が分かれば、
その後の動きは全て計算で出すことができます。

つまり「初期条件が決まっていれば、その後の動きは全て分かる」
というのが決定論です。

フロイトの考えは、まさにそうで、過去のトラウマによって、
今が決まっているなら、それってもう、自分の「運命」が決まっているようなもの。

そんな人生、つまらないじゃないか、とアドラーは考えたのです。

ちなみに、アリストテレスは、この決定論的な運動を「キーネーシス」と呼びました。

一方で、キーネーシスに対して「今この瞬間」に刻々と変化していく運動を
「エネルゲイア」とアリストテレスは呼びました。

アドラーはまさに「エネルゲイア」の立場なのです。

続きは明日!

田渕 裕哉

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