独自性の発見19.

From : 田渕裕哉(2021/09/02 06:59:38)

2021年9月2日(木)
おはようございます。今朝は小雨の千葉からです。

急速に変化するルールの無い複雑な世界において一見無関係に見えるような
多様な分野に精通し知識の経験の幅(RANGE)が広い「遅めの専門特化」が
クリエイティブな成果を上げ成功しやすい。

ブランドの独自性を失わせる原因を一つあげるとすれば「成長願望」だ。

もっと成長して大きくなりたいという欲望は、ほとんど脊髄反射みたいなものらしい。

その核心にあるのは、成長すれば報われるという思いだろう。

CEOはその地位に留まって報酬を引き上げるために、成長を追求する。

ウォール街の証券会社は自分たちの名声と報酬を確保するために、成長を追求する。

だが成長はほんとうに必要なのか?

経済学者のミルトン・フリードマンは
「成長しなければならないという絶対的なニーズがあるわけではない。

成長したいという絶対的な欲求があるだけだ」と言う。

わたしたちに言わせれば、会社が成長という神を追い求めると
二つの困ったことが起こり得る。

一つは路線を踏み外し、差別化のアイデアで先手を取るチャンスを逃すこと、
もう一つは大きくなるだけでなくもっと良くなるチャンスを逃すことだ。

 

「終わりなき成長」を追求するあまりに、わたしたちが
「ライン拡大の罠」と呼ぶものにはまることだ。

これはメガブランドの典型的な考え方で、そのブランドで
できるだけたくさんの関連商品や、関連のない商品まで作りたがる

ブランドを「成功」させ、さらに大きく良くするための「内輪」の考え方である。

残念ながらマーケットで効果があがるのは、消費者の心に働きかける「外部」の考え方だ。

わたしたちは、より大きく、よりリッチになることに反対していない。

より大きく、よりリッチに、アメリカ人なら当然だろう。

わたしたちが問題にしているのはその方法なのだ。

もっと良いやり方がある。

一つのブランドだけを守っていれば確かにマーケティング費用は節約できるだろう。

しかしブランドを増やしたほうが全体としてシェアが拡大することは、経験が教えている。

田渕 裕哉

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