From : 田渕裕哉(2012/05/27 07:54:47)
おはようございます。今朝は快晴の千葉からです。
今日は稲毛の教会に息子と一緒に参加します。
そのあと、明日の研修のため兵庫県明石市に行きます。
今日は親父の76歳の誕生日です。朝、お祝いします。
一生懸命に説明しているとき、相手を動かそうとして話しているとき、
ついつい忘れてしまいそうなことがあります。
ただ、それは「説明」の構成要素として、最も影響が大きなものです。
何だと思いますか?それは「お願い」です。
あるビジネスマンが悩みを持っていました。
「いくら企画をまとめて上手に説明しても、社内でなかなか話が進まない」
という悩みです。彼は非常に雄弁でした。
市場の動向、自社のポジション、仕事に対する問題意識など、
実によく整理できていて分りやすいのです。
ただ、説明の目的が「相手を動かす」ことであれば、何かが足りないのです。
分りやすさだけではダメなのです。
では、何が足りないのでしょうか?それが「お願い」だったのです。
彼の説明には「お願い」が抜けているのです。
こんなことを言うと違和感を覚える人のいるかもしれません。
ただ、忘れてはならないのは、人間は「感情の動物」であるということです。
人は「正論」だけで動くわけではありません。
実際、彼によれば、会社での説明は好評でした。
彼が説明した後は、よく皆から「よく分った。分りやすかった」と言われる、
と言っていました。
そして、続けて一言、
「でも、よく分った・・・で、終わりになることが多いんですよ」と。
なぜでしょうか?彼の説明が「正論」だけだからです。
このようなタイプの人は珍しくありません。
説明は分りやすいのに「それだけ」で終わってしまう人です。
話の聞き手は、話がよく理解できればできるほど、最後に聞きたくなることがあります。
それは、「で、話を聞いた自分は、この後、何をすればいいの?」です。
つまり、聞き手は、話の内容が理解できたら、その結果、
「自分はどうしたらいいのか」「相手が何を求めているのか」を確認したいのです。
だからこそ、話の内容を伝えた後に「お願い」を忘れないようにしましょう。
これは説明に欠かせない重要な要素の一つです。
ぜひ、「○○をお願いします」という言葉を最後に付けて、
話を終わるようにしてください。
それだけで、全然違ったコミュニケーションになります。
「お願い」は非常に簡単なテクニックです。
しかも、その効果は計り知れないものがあります。
さっそく、今日から試してみてください。その効果に驚かれるはずです。
人は「正論」では動きません。「お願い」で動くのです。
明日からは「パートナーの重要性」というテーマでお届けします。
お楽しみに!
田渕 裕哉
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