人生に悩んだら「日本史」に聞こう47.

From : 田渕裕哉(2025/08/21 07:08:14)

2025年8月21日(木)
おはようございます。今朝は、いわき市からお届けしています。

樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。
しかし実際には種なのだ。
ニーチェ

「ゴールデン・ジパング」

「莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできている」

かつて日本は、海外の人たちにそう噂されていました。

13世紀にアジアを旅したマルコ・ポーロが「東方見聞録」のなかで、
中国で聞いた噂話として、日本をそのように紹介したからです。

300年後、この噂が現実のものとなりました。

信長の安土城には、まばゆいばかりに輝く黄金の天守閣。

秀吉が築城した大阪城は、瓦に金がふんだんにほどこされ、
城内には、黄金の茶室までつくられました。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう46.

From : 田渕裕哉(2025/08/20 07:06:18)

2025年8月20日(水)
おはようございます。今朝もいい天気の千葉からです。
今日は「いわき市」で1泊2日のビジネス・セミナーです。

人は心が愉快であれば終日歩んでも嫌になることはないが、心に憂いがあればわずか一里でも嫌になる。
人生の行路もこれと同様で、人は常に明るく愉快な心をもって人生の行路を歩まねばならぬ。
シェイクスピア

日本にこれほど多彩な色があるのは、足枷のある限られた自由の
中で、お洒落を楽しもうとセンスを磨いてきたからです。

微妙な色彩の違いを見極め、そこに工夫をこらしたのです。

また、庶民でも経済力のある者は、着物の表地はお上のお触れに
従って地味な装いながら、裏地には禁止されている正絹や派手な
染め色を用い、隠れたところに贅を尽くすことで、江戸っ子の
意地を通しました。

これが本当の「裏をかく」ですね。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう45.

From : 田渕裕哉(2025/08/19 07:49:46)

2025年8月19日(火)
おはようございます。今朝もさわやかな朝の千葉からです。

夢中で日を過ごしておれば、いつかはわかる時が来る。
坂本龍馬

江戸時代の庶民たちは、この許された3色に、自分たちのセンスを
すべて注ぎ込みました。「茶色」「鼠色」「お納戸色」。

それぞれの色のなかに微妙な色調を工夫して着物を染め上げ、
バリエーションを楽しんだんのです。

この3色のなかでも、特に茶色と鼠色のなかに、多彩な色合いが
生まれ、新しい呼び名がつけられました。

海老茶、白茶、江戸茶、蒲茶、鶯茶、千載茶、団十郎茶、利休茶。

語呂合わせで四十八茶と呼んでいますが、実は、茶系だけで
100種を超える色があります。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう44.

From : 田渕裕哉(2025/08/18 07:08:56)

2025年8月18日(月)
おはようございます。今朝もさわやかな朝の千葉からです。
今日は白石市でセミナーです。

たいていの人はほんとうになにがほしいのか、心の中でわかっています。
人生の目標を教えてくれるのは直感だけ。
ただ、それに耳を傾けない人が多すぎるのです。
バーバラ・ブラハム

四十八茶 百鼠

この言葉が生まれたのは江戸時代。長きにわたって平和を謳歌した江戸
時代は、生産性が上がり、庶民の生活もかなり豊かになってきました。

ただ、それをおもしろく思わない為政者たちは、奢侈(=贅沢という意味)
禁止令を幾度となく発令したのです。

「芝居を見に行くな」「米を食べるな」「絹物を着るな」など庶民の生活
全般にわたりました。

着物に関しては、色・柄・素材など、細かい規定が設けられていました。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう43.

From : 田渕裕哉(2025/08/17 06:59:24)

2025年8月17日(日)
おはようございます。今朝はいい天気の千葉からです。夫婦の散歩が気持ちいいです!

反対者には反対者の論理がある。
それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。
問題の本質的な解決には結びつかない。
渋沢栄一

いにしえの日本人のカラーコーディネートの能力は、きっと世界一です。

なぜなら、平安時代のお姫さまたちは、十二単を着こなしていたのですから。

着物のコーディネートは、洋服のそれとは比べ物にならないくらい難しく、
奥が深い。

例えば、同じ着物に同じ帯でも、半衿、帯揚げ、帯締めなど、ちらっと
見える部分の色を変えるだけで、着物の印象も、その人自身の印象も、
ガラッと変わります。

これに加えて、草履、バッグ、かんざしと、和装には、コーディネートの
腕の見せ所が盛りだくさんです。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう42.

From : 田渕裕哉(2025/08/16 06:35:59)

2025年8月16日(土)
おはようございます。今朝もさわやかな朝の千葉からです。

思い煩うべきことと、思い煩らわざるべきことを、見極める力だけを、私にお与え下さい。
アビラの聖テレジアの祈り

梅の花が咲くと「春が近い」っていう感じがするし、梅の香りも好きです。

先日、そのことを知人に伝えたら、こんな素敵な答えが返ってきました。

「そこなんだよ。梅を春の季語にした日本人の感性って、素晴らしいと
思わない?だってね、梅が咲く時期って、一年のうちでもっとも寒い時期
なんだよ。寒椿の咲く時期とほとんど変わらないのに、寒椿は冬の季語で、
梅は春の季語。一番寒い時期に咲く梅を春の季語にしたところに、日本人
の素晴らしい感性が表れているよね」

夜明け前が一番暗いのと一緒で、もっとも寒い時期に咲く梅の花を見ると、
春の訪れがもう目の前に来ていることを感じる・・・。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう41.

From : 田渕裕哉(2025/08/15 07:57:21)

2025年8月15日(金)
おはようございます。今朝はいい天気の千葉からです。

問いとは、答えが収まる場所だ。
問いがなかったら、答えは行き場を失う。
クレイトン・クリステンセン

大伴家持の歌も、私を夢中にさせました。

「うらうらに 照れる春日に 雲雀あがり 情かなしも 独りし思へば」

春のうららかな陽ざしのなかで、ひばりが空高く舞い上がっていくけれど、
ひとり物思いに耽っている私の心は、ものがなしい・・・。

同じ春の歌でも、志貴皇子の歌とは対照的。普通なら、心がウキウキする
はずの春ののどかな景色が、物思いに耽り孤独感を感じている家持には、
悲しく映っているのです。

こういう「憂い」って、現代人にしかない感覚だと思っていましたが、
そんな繊細さを共有できる人が、1300年近くも前に生きていたなんて、
驚きであり、心から感動しました。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう40.

From : 田渕裕哉(2025/08/14 07:02:18)

2025年8月14日(木)
おはようございます。今朝もさわやかな朝の千葉からです。

何かを主張をするのに 権威を持ち出す人は全て、
知性を使っているのではなく、ただ記憶力を使っているだけである
レオナルド・ダ・ヴィンチ

「石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春になりにけるかも」

私が、歴史に対して、より深く興味を持つようになったきっかけの
一つは「万葉集」です。

中学の古文の授業で、志貴皇子の、この歌を知ったとき、その躍動
に胸がときめいたのです。この歌の意味はいたってシンプル。

「岩からほとばしる小さな滝。その上の方に、緑鮮やかな若い蕨が芽を
出している。ああ、春になったのだなあ」

一首のなかにラ行音が7回も出てくるせいか、言葉そのものが躍動して
いるように感じました。

皇子という尊い立場の方が、こんなに素直に喜びを表しているなんて。

この歌を一度聞いたら忘れられなくなりました。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう39.

From : 田渕裕哉(2025/08/13 07:58:29)

2025年8月13日(水)
おはようございます。今朝はさわやかな朝の千葉からです。

思考とは、行動の予行演習に他ならない。
フロイト

日本人にとって、古来、労働とは、神事であり、感謝と喜びを表すものでした。

もう一歩踏み込んで考えてみると、日本人にとって、生活そのものが神事だった
のではないかと思うのです。

古くから、日本人は、お正月には歳神さま、お盆には祖先の御霊を家にお迎え
する伝統を大切にしてきました。

生活の場である「家」は、日本人にとって、単なる建造物ではなく、神様を
お迎えする特別な場所でもあったわけです。

だから、日本人は、家では靴をぬぎます。

そして、床に這いつくばって雑巾がけをしていました。 >>>続きはこちらから

人生に悩んだら「日本史」に聞こう38.

From : 田渕裕哉(2025/08/12 07:13:08)

2025年8月12日(火)
おはようございます。今朝も曇りの千葉からです。

シンプルであることは、複雑であることよりもむずかしいときがある。
物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。 なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、山をも動かせるからだ。
スティーブ・ジョブズ

日本人の労働観は「古事記」や「日本書紀」を読めばわかりますが
日本では、神様たちが、自ら働いているのです。

しかも、その労働は、神様だけにしかできないような特殊技能や
知的労働ではなく、当時の日本人がやっていたのと同じ仕事でした

例えば、日本の主神である天照大神が機を織ったり、他の神様たち
も田を耕したりしています。

「万葉集」をはじめとした和歌集にも、天皇自らが労働を愛でる歌
が数多く収められています。

「源氏物語」にも、こんなシーンが出てきます。 >>>続きはこちらから