働くことの意味5.

From : 田渕裕哉(2014/02/07 07:22:04)

 おはようございます。今朝も東京のホテルからお届けしています。

 
いよいよソチオリンピックが開幕しますね。
オリンピックは見ていて感動があります。励まされますね。
選手たちが目標に向かって努力しているのが分かるからです。
 
 
何のために働くのでしょうか?
 
もちろん「生活の糧を得る」ためもありますが、それだけではありません。
 
人間は、自らの心を高めるためにも働くのです。
 
「心を高める」ということは、お坊さんが厳しい修行に長年努めてもできないほど、
大変難しいことなのですが、働くことには、それを成し遂げるだけの
大きな力があると思います。
 
働くことの意義が、ここにあります。
 
日々、一生懸命に働くことには、私たちの心を鍛え、人間性を高めてくれる、
素晴らしい作用があります。
 
ある宮大工の棟梁の話をご紹介します。
 
「木には命が宿っている。その命が語りかけてくる声に耳を傾けながら
仕事をしなければならない」
 
「樹齢千年の木を使うからには、千年の月日に耐えるような
立派な仕事をしなければならない」
 
このような言葉は、生涯を通じて、仕事と真正面から向き合い、
努力を重ねてきた方でなければ、とても口にできるものではないと思います。

 「大工の仕事を究める」ということは、ただ単に鉋(かんな)をかけて

「素晴らしい建物」をつくり上げる技術を磨くことを言うだけでなく、
心を磨き「素晴らしい人間性」をつくり上げることにもあるのです。
 
その棟梁は、小学校を出てから75歳に至るまで、
ずっと宮大工として生涯を務めてこられた方です。
 
その長い年月の間、一つの仕事をやり通すには、つらいことやしんどいこと、
もう辞めたくなるような苦労もあったことでしょう。
 
その苦労を克服しつつ、一生懸命に仕事に励むことで、素晴らしい人格を育み、
豊かで深みのある言葉を自分のものにされたのだと思います。
 
そして、この宮大工だけでなく、どんな職業でも、仕事に打ち込むことを通して
「素晴らしい人間性」をつくり上げた人がたくさんいるのです。
 
ひたすら働き続けることを通じて、心を練り上げてきた人間だけが持つ、
人格の重みや揺るぎない存在感が出るのです。
 
働くということは、そんなにも尊い神聖なものなのです。
 
繰り返しますが、働くことは人間を鍛え、心を磨き「人生において価値あるもの」を
つかみ取るための尊くて、最も重要な行為なのです。
 
田渕 裕哉
 
 
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コメント

働くことの意味5.

  1. 佐藤文香 より:

    いつも配信ありがとうございます。感動しました!大切な方に転送させていただきます(*^^*)

  2. 田渕裕哉 より:

    佐藤さま ありがとうございます。転送もしていただき感謝します。今後ともよろしくお願いします。田渕