人を気持ちよく動かす方法3.

From : 田渕裕哉(2011/12/21 07:36:26)

おはようございます。今朝も寒い千葉からです。
退院のことでたくさんの方々からメールをいただきました。
本当にご心配いただき、心からの感謝の気持ちで一杯です。
退院直後から、エネルギー全開で動き始めています。
人を気持ちよく動かすためには、人それぞれの性格や能力に応じた対応をすること、
つまりは「人を観て法を説け」の実践も、親や上司やリーダーに求められるところです。
コーチングの理論は、そのポジションを次の3つに集約して説明します。
1.コーチ・ポジション 
相手が前向きな性格と、自力で問題を解決できる能力を持っている場合の関係。
一歩引いた位置から、よく観察し、必要最低限の支援にとどめます。
いわゆる「できる部下」に対するポジションです。
2.パートナー・ポジション 
相手の横に並び、二人三脚で進む関係。共に問題を発見し、共に考えることで、
上下の関係を超えた深い信頼関係が築けるポジションといえます。
平均的なレベルの部下が大きく脱皮します。
3.リード・ポジション 
一歩前に出て、相手を誘導する関係。やや消極的な部下や、
能力が未開発な部下に対してリードする形をとります。
相手を保護する役割も担います。
この3つのポジションを使い分けて対応するのです。

>>>続きはこちらから

人を気持ちよく動かす方法2.

From : 田渕裕哉(2011/12/20 05:18:58)

おはようございます。今朝は久しぶりの自宅千葉からです。
日曜日に友人が癌で天に召されました。まだ若いです。
今日は教会でお葬式があり参加します。
グラッサー博士の選択理論に基づく7つの習慣を取り上げましたが、
7つの習慣と言えば、日本を代表するトヨタ自動車にも同様のものがあります。
人材育成と問題解決の視点に立って、上司はどのような態度で
部下に接すればよいかをまとめた「トヨタの7つの習慣」です。
1.相手の話をよく聴く 
2.何が問題かを考える 
3.激励する、提案する 
4.どうしたら勝てるかを考える 
5.互いに相談する 
6.現場主義、現実主義で 
7.まずはやってみる 
ここで上司に求められるスキルは、傾聴する、質問する、
期待する、励ます、伝える、確認する、提案する、などです。
こうしてみると、どれも当たり前のことばかりで、ユニークなものはありません。
つまり、当たり前と思われることを軽視せず、熱意を持って取り組み、
習慣になるまで徹底することが一番大切だということが分かります。
「ビジョナリー・カンパニー」の著者ジェームズ・コリンズは、
飛躍的な成長を継続的に維持している優良企業に共通する要因を分析しています。

>>>続きはこちらから

人を気持ちよく動かす方法1.

From : 田渕裕哉(2011/12/19 06:21:51)

おはようございます。おかげさまで今日、退院します。
日頃忙しいので、ゆっくり過ごせた時間は貴重でした。
でも、早くいろいろやりたいとウズウズしています。
今週は、クリスマス!心に愛を持って働きたいと思います。
心理学の言葉で「返報的反応」という言葉があります。
こちらが相手の話を積極的によく聴く姿勢を示せば、
相手も同じように応じますが、批判や罵倒をすれば、
相手も黙っていないという意味です。
この人間の心理的な傾向をよく理解して、
互いに「WIN/WINの関係」を築こうとすることが、
コミュニケーションにおける基本的な心構えです。
では、そのためのアプローチとして、
まずは「選択理論」を考えてみましょう。
これはアメリカの精神科医ウィリアム・グラッサーが唱えたもので、
人はどのような判断によって行動を選択しているかを分析した理論です。
簡単に言えば、人の行動は外側からの刺激に対する自動的な反応
としてではなく、どう反応するのが最適かを、
その人の内側から判断することによって成り立っているという理論です。
人を気持ちよく動かしたいと思うなら、
命令や提案の押し付けなどという外部刺激よりも、
相手が自分の判断によって自発的に動くように仕向けたほうがいいということです。

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術7.

From : 田渕裕哉(2011/12/18 07:32:46)

おはようございます。今朝もいい天気の成田の病院からです。
2012年1月7日(土)10:00~16:00に東京・五反田にて、
「2012年を最高に幸せに生きる運気の高め方」というテーマで、
観月環先生と私、田渕がジョイントで1日セミナーを開催します。
自分の潜在意識から可能性を引き出し、ビジョンを叶える具体的な方法は、
今まで、私が知った知識で最高の方法です!誰もが使えるスキルです。
120%納得していただく自信のセミナーです。返金保証も付いています。
詳しくはこちら ⇒ http://www.kitekiseikatsu.com/newyear/
価格も通常、観月先生のセミナーでは考えられない応援価格で9,000円(税込)。
オリジナル・プレゼントも付いています。残席わずかです!DVD販売もあります。
こちら ⇒ http://www.kitekiseikatsu.com/newyear/ (PCでも携帯でも可)
サンデル教授の対話術は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスから
影響を受けたものだと言われています。
では、そのソクラテスがどのように紹介されているか見てみましょう。
「ソクラテスは、問答を中心に活動したため著作物は一つもない。
弟子などが残した著書などによってその言行が伝えられた。
また、ソクラテスの問答は、相手が真理を産み出すために
手助けする方法ともされ『魂の助産術』とも呼ばれる」
ソクラテスの母親が助産師であったことから、
彼自身も次のように述べています。
「ぼくは助産師と同じように、自分では知恵を産めない。
だが、ぼくと交わりを持った者たちは、対話を重ねるうちに、
驚くほど進歩を遂げる。
ぼくから学んで、というわけでなく、
自分自身の力で数々の見事なものを発見し、知恵を出産するのだ。
それをつかさどるのは神の御業だが、ぼくも少しだけ関与してはいる」
素晴らしい謙虚な姿勢ではないでしょうか?
ソクラテスは、自分の力を過信していません。

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術6.

From : 田渕裕哉(2011/12/17 07:00:00)

おはようございます。今朝も成田の病院からです。
全身麻酔の体験は、眠くなってきたと思った瞬間に、
「田渕さん、終わりました!」の声で起されました。
その間、約1時間半。5次元体験でした。
なぜか、その日の夜が長く長く感じました。
対話型講義を行なうにあたって、サンデルは詳細なレジュメ
(メモのようなもの)を用意することはないと言っています。
これはテレビ番組の監修をつとめた千葉大学の
小林正弥教授のインタビューに答えたものです。
「もし、私が自分の講義内容を一語一語書き出して、
それを物凄く情熱を込めて素晴らしく雄弁に話したとしても、
それは違った講義になります。
それは、私がいつもやっているような、大まかなアウトラインを作って、
取り組み、準備するものよりも、劣った講義になると思います」
大学での多くの講義は、皆さまも経験があると思いますが、
壇上から講師が生徒に既定の知識を教えるだけの一方通行的な伝達です。
だから生徒のほうも、居眠りをしたり携帯電話にいそしんだり、
ということになるのです。
「私はただ出て行って、学生と話し、質問を出し、話を聴いて、質問を見直し、
いつ他のトピックに移るかを判断します。
このどれもが、前もって用意しておくことはできないものです。
原稿を読むことはできないのです」

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術5.

From : 田渕裕哉(2011/12/16 07:00:00)

おはようございます。今朝も成田の病室からです。
無事に手術が終わりました。初めての再生体験でした。
皆さまの暖かい思いが伝わり守られました。
本当に心からお礼申し上げます。ありがとうございます。
「君の意見はスゴくよかった」「それは名案だ。実に素晴らしい」
こうした生徒への褒め言葉が多いのも、サンデルの特徴です。
意見を述べて、それを褒めてもらえば、生徒の参画意識は、おのずと高まります。
自分も発言したい、そして認めてもらいたいと思うのが人間の心理なのです。
さらにサンデルは、生徒が発言すると必ず相手の名前を聞きます。
そして忘れません。
4人5人と発言が続き、激論の様相を呈しても、
各人の名前を間違えることなく的確に指名していきます。
このあたりは「サンデルの名人芸」と言ってしまえば、それまでですが、
対話一般のポイントでもあります。
昨今、企業では「リスペクト」を指針として掲げるところが少なくありません。
人と人との敬意を大切にして、うるおいのある職場をつくろうという趣旨です。
リスペクトとは耳に響きのよい言葉ですが、具体的には何をするのでしょうか?
答えの一つが、人の名前を大切にすることです。
名前は、その人のアイデンティティに深く関わっているからです。

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術4.

From : 田渕裕哉(2011/12/15 07:49:01)

おはようございます。今朝は快晴の成田の病院からです。
たくさんの方々から暖かいメールをいただきました。
心から感謝いたします。手術は今日の13:30~の予定です。
初めての体験を楽しんできます。
サンデル教授の見事な授業のことを友人に話していたら、
面白い話を教えてくれました。
今日は、それをご紹介したいと思います。
皆さんも答えを考えながら、楽しんで読んでください。
それでは、ドラマの状況を説明します。
今、あなたは車を運転しています。2人乗りの車です。
そして、土砂降りの雨が降っています。
外には3人の人が土砂降りの雨の中にいます。
一人は、急病人です。一刻も早く病院に行かなければ危ない状況です。
一人はドクターです。そして、もう一人は、あなたの愛する人です。
あなたは、この状況のときに誰を乗せますか?
おそらく、急病人を乗せて、病院へ急ぐ!という意見が多いと思いますが、
実は、キレイな正解があります。
あなたは、ドクターに車を貸して、ドクターが運転して、
急病人を乗せて、病院へ急ぐのです。
そして、あなたは愛する人と、土砂降りの雨の中を2人で過ごすのです。
もちろん、ドクターが運転ができるというのが前提ですが、
これは、自分が運転するという固定概念を外すという問題でした。

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術3.

From : 田渕裕哉(2011/12/14 07:52:29)

おはようございます。今朝は久しぶりの千葉からです。
実は、たいしたことはないですが、今日から一週間、入院します。
奥歯の根っこが残っていて、歯医者では取れないので、口腔外科で手術です。
全身麻酔の準備のため今日から入院し、明日、手術の予定です。
心配ないです!明日からのメルマガは病室からお届けしますので、お楽しみに!
サンデル教授の授業は続きます。
「では今度は違うパターンを考えよう。今度は君は移植医で、
生きるためには臓器移植がどうしても必要な5人の患者を抱えている。
5人はそれぞれ、心臓、肺、賢臓、肝臓を必要としている。
最後の1人は、すい臓だ。そして臓器のドナーはいない。君は5人の死を目前にしている。
そのとき君は、隣りの部屋に健康診断を受けに来た一人の健康な男がいるのを思い出す!
彼は・・・(笑って、一人の学生を指す)。受けてるねェ。彼は昼寝をしている(一同笑)。
そっと部屋に忍び込んで、5つの臓器を抜き取れば、その人は死ぬが、5人を助けられる。
自分ならそうする人?いるかな?」
この質問に、ある学生が答えました。
「僕は違う可能性に賭けたいです。
臓器が必要な5人のうち最初に亡くなった人の4つの臓器を使って、
残りの4人を助けるんです(一同笑)」
するとサンデル「それは名案だ。実に素晴らしい。ただ一つの難点は、
私の設定した哲学的な問題を台無しにしてしまったことだ(一同笑)」

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術2.

From : 田渕裕哉(2011/12/13 07:54:40)

おはようございます。今朝は兵庫県からお届けしています。
そして今日は1週間ぶりに千葉に帰ります。
メルマガは昨日の続きからです。
昨日を読んでいない方はバックナンバーをお読みください。
こちら ⇒ http://www.tabuchihiroya.com/2011/12/12.html
5人を殺してしまうかもしれないと思った瞬間に、
「君」は、脇にそれる線路があることに気付きます。
そちらにも作業している人がいますが、1人だけです。
ハンドルを切って脇にそれる線路に入れば、その労働者を殺すことになりますが、
本線にいる5人を助けることができます。
サンデル教授は質問を始めます。
「ここで最初の質問だ。正しい行ないはどちらか?君ならどうする?」
サンデル教授は簡潔に質問して、生徒全員に判断を促します。
直進する者と、ハンドルを切って脇にそれる線路に入る者と、
それぞれ挙手をさせたところ、後者が多数を占めます。
「なぜ、そうするのか?その理由は何か?
誰か理由を説明してくれる人?さあ、立って!」
すると女学生が立ち上がります。
「1人を殺せば、すむところを5人殺すのは正しくないからです」
「1人を殺せば、すむところを5人殺すのは正しくない。
確かに、いい理由だ(一同笑)」
サンデル教授は、女学生の返事をリピートし、
「いい理由だ」と評価して笑いをとります。

>>>続きはこちらから

サンデル教授の対話術1.

From : 田渕裕哉(2011/12/12 05:27:33)

おはようございます。今朝も大阪からです。
今日は、朝早くから高知に行きます。
夜は、高松で特別なコンサートに行きます。楽しみです!
昨年からマイケル・サンデル教授の「ハーバード白熱教室」
というテレビ番組が話題になっています。
大勢の生徒たちを議論に巻き込んで白熱した授業を行なう
サンデル教授の対話術には学ぶ点がたくさんあります。
今週は、その驚くべき対話術を紹介し、
あなたのコミニュケーション・スキルを高めたいと思います。
サンデル教授の信条は、次の一言に要約されます。
「最高の教育とは、自分自身でいかに考えるかを学ぶことである」
これは素晴らしい信条です。
正しい論理は、個人一人で考えて明らかになるのではなく、
人との語らいによって明らかになるのです。
だから、多くの人との問答を重ね、考えに考えることによって
真理に至るわけです。
相手に知恵を生み出させることから、
サンデル教授の対話術は「ソクラテスの助産術」とも呼ばれています。
単に教師が「古い知識」を生徒に与えるのではなく、
道筋だけを示し、共に議論することによって「新たな知恵」を獲得するのです。
見事な対話術です。

>>>続きはこちらから